平成19年度環境省職員研修でエコミューズ訪問

平成19年12月7日(金)、環境省職員の方々17名が、研修のため西淀川に来られました。本年度採用の若手の方を中心に、環境問題の歴史を知る現地調査の一環として、西淀川大気汚染公害の現場を訪ねることが目的です。研修はフィールドワークや公害患者の方の経験を直接聞くことなどで構成されています。

●フィールドワーク
 13時、阪神西大阪線「出来島」駅に集合された後,フィールドワーク開始です。案内役は、あおぞら財団職員の上田さんと林さんがつとめました。
 前半のコースは、出来島小学校(測定局)→国道43号線→西淀川高校でした。


 西淀川高校見学の後、後半のコースは、千北診療所→デイサービスセンターあおぞら苑→大野川緑陰道路→あおぞらビルとなります。

●あおぞら財団見学
 環境省職員の皆さんはフィールドワークの後、あおぞらビル5階の「西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)」に来館されました。


 ここでは、ビデオ「西淀川公害裁判を闘う」「公害被害体験を語り継ぐ」を上映して、西淀川公害やあおぞら財団設立の経緯などを紹介した後、大気汚染公害被害者の池永さんとあおぞら財団の森脇理事長から、被害の実態を自らの経験を交えてお話ししてもらいました。
 特に池永さんは、公害患者であるお子さんの看病で必死になっていたため、自分が発病したことに気づくのが遅れ、自らも公害病だとわかった時が1988年3月1日の公害指定地域解除後だったことにより、公害患者としての認定が受けられなかったという経験を話されました。森脇理事長も、一律に期限を区切ってしまったことで取り残された被害者が西淀川にいることを知ってもらいたい、と訴えられました。行政に携わる環境省職員の皆さんは、改めて基準などをつくることの難しさを実感されたようです。

 最後、研修に参加された方々が、一人ひとり、今日見聞きしたことの感想を述べられました。その中で、ふだん野生動物保護などの業務に携わっている方が、この研修で仕事に対する視野が広がった、という話をされていたのがとても印象的でした。予定時間を大幅に過ぎた17時頃に研修は終了しましたが、その後も、皆さん当資料館所蔵の裁判資料(大気汚染がひどかった当時の航空写真など)を閲覧されたりしておられました。

 資料整理のお手伝いをしている私としても、ささやかなやりがいを感じることができた研修だったと思います。
 (文責・樫本喜一)

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