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「フードマイレージ」から見える私たちの暮らし

 「フードマイレージ」とは、食べ物の生産地から消費される食卓までの輸送に要した「距離×重さ」を表しています。2000年における日本全体のフードマイレージは、約5,000億t・kmで韓国の3.4倍、アメリカの3.7倍になります。  国民1人当たりでは約4,000t・kmになり、韓国の約1.2倍、米国の約8倍になります。これは、日本の食糧輸入が多いために発生するものです。生産地と食卓の距離が遠くなるほど輸送時に二酸化炭素(CO2)や二酸化窒素(NO2)などの温暖化ガスや大気汚染物質がたくさん排出され、環境に悪影響を及ぼします。

 高度経済成長期の1960年代より、全国に高速道路網が張り巡らされ、遠くの産地の食材が食卓に届けられるようになりました。また「輸入の自由化」によって食材の輸入が増加し、食生活が多様になりました。その結果として輸送エネルギーが増え「フードマイレージ(輸送距離×重量)」が世界一になったのです。ライフスタイルの変化は「買物」も変化させます。近くのお店や商店街への「徒歩・自転車」から郊外大型店への「自動車」と交通手段が変わり、日常生活で自動車を使うことが増え、環境に負担をかけています。

 食と交通と環境は、日々の買物でつながっています。言い換えれば、日々の買物を通じて、フードマイレージを減らすことができるのです。まずは、普段の生活で、どれぐらい環境への負担をかけているかを知ることが第一歩です。それを学ぶための学習プログラムの一つがフードマイレージ買物ゲームです。フードマイレージを学ぶことをきっかけに、環境にやさしい暮らし方を一緒に考えてみませんか?

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