西淀川記憶あつめ隊

【目的】

・西淀川地域は、工場と住宅が入り混じった地域です。江戸時代には農漁村として栄え、近代は阪神工業地帯の一角として、日本の近代化を支えてきました。戦後の高度経済成長の時期に、工業化が進む中で、地理的条件も重なって、西淀川は日本一の大気汚染地域となりました。生活面では、干した洗濯物が汚れたり、テレビのアンテナが錆びてボロボロになったり、夏に暑くても粉じんが入ってくるため窓が開けられなかったりしました。健康面でも、鼻炎になったり、のどがイガイガしたり、風邪が治りにくくなったり、ぜん息になったりしたのです。

・公害があった時代、「公害反対運動にとりくんだ」という人もいれば、「新婚で西淀川に来た」という人や「学校に通っていた」「西淀川の工場で働いていた」というような日常生活を人々は営んでいたと思います。西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)では、これまで文字資料を中心に西淀川の公害の記憶を集めてきました。これからは公害だけに限定せず、地域の文字になっていない記憶を集めたいと思います。

・集めた記憶を基にして、地域の歴史を復元していくことを試みます。そして地域の人が地域の歴史に触れ合えるように情報発信したいと考えています。

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