アスベストと健康被害の歴史 (第30回西淀川地域研究会 報告)

第30回西淀川地域研究会が2006年8月31日に開催されました。
去年6月のクボタショックから1年あまりたちましたが、前日の30日は、泉南地域のアスベスト公害訴訟の初公判というように、アスベスト公害について世論は盛り上がりつつあります。
しかし、まだアスベストがどのような被害を与えるかが一般的になっているかというと、まだよくわからないというのが実感ではないでしょうか。

そういう中、泉南の大阪じん肺アスベスト弁護団の村松昭夫先生にアスベスト公害の構造などをお話してもらいました。今回の研究会は大学院生から地域住民まで多方面からの参加があり、それぞれの立場からいろいろな感想や意見が交わされました。
大阪泉南地域の石綿(アスベスト)業界の事情や周辺に広がっていた被害の映像、泉南で異変に気づき警告を出し続けていた医者の存在、若い世代でアスベストを吸い込んでしまうと発病リスクが高くなること、裁判の争点など、今うごいている事象が話題なので、話に引き込まれてしまいます。日常と公害が隣り合わせであることを、公害は知識がなければ見えてこないことがよくわかるお話でした。

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください