もりもとまきのアーキビストの目 No.15

若い力で、伝えていく。-『四日市環境情報誌 なたね通信』-
(資料館だより32号、2010/09)
紹介資料:四日市再生公害市民塾『四日市環境情報誌 なたね通信』

今回は、エコミューズに届くたくさんのミニコミ誌のなかから、「四日市再生公害市民塾」の20代の若手メンバーが発行している『なたね通信』(偶数月1日発行)を紹介します。

若い感性が光る

若い感性が光る

四日市大気汚染公害は、1960年代に本格的に稼動、急速に規模を拡大した、発電所、石油精製工場、化学工場からなる四日市コンビナートの排煙によって引き起こされました。多くの住民が呼吸器疾患に苦しみ、小学校には「うがい場」が設置され、児童たちが一日6回のうがいを行うほどでした。「四日市再生公害市民塾」は、こうした公害の経験を風化させることなく、後世に教訓を伝えていこうと活動している市民グループです。その若手メンバーの取材・編集による『なたね通信』の誌面は、「語り部養成プログラム」や「四日市公害を学ぶスタディツアー」の企画・実践報告、また地元特産の小女子(こうなご:イカナゴの別称)漁に同行取材、そして市内企業のヒット商品をレポートと、とてもアクティブ。

次世代の若者たちが、公害の記憶・まちの記憶を語り継ぐためにチャレンジする姿が、いきいきと伝わってくるミニコミ誌です。

☆資料館だより32号はこちら

(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)

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