もりもとまきのアーキビストの目 No.18

四日市公害の現在-記録人・澤井余志郎さん-
(資料館だより35号、2011/03)
紹介資料:ドキュメンタリー『記録人・澤井余志郎 四日市公害の半世紀』(2010年)

今回は、エコミューズ所蔵の映像資料のなかから、昨年11月に東海テレビで放送されたドキュメンタリー『記録人・澤井余志郎 四日市公害の半世紀』(DVD、カラー51分、四日市再生「公害市民塾」より寄贈、資料No.312)を紹介します。

青い空のために、記録しつづける

青い空のために、記録しつづける

四日市大気汚染公害は1960年代、四日市コンビナートの排煙によって引き起こされ、多くの住民が呼吸器疾患に苦しみました。澤井さんは40年以上にわたって被害者の訴えに耳を傾け、記録集を発行し、市民やマスコミに公害の実態を知らせ続けてきました。番組では、そんな澤井さんの活動に一年間密着しながら、四日市の現在の姿―ぜん息発作と闘いながら語り部活動に取り組む公害患者や、「公害患者」として認定されず救済されない被害者の存在、工場排水による汚染で魚が住めなくなった海、環境を軽視する企業の不祥事などを映し出していきます(番組公式HPはこちら)。

きれいな空気や美しい海を取り戻し、本当の意味で公害を克服するためには、いったい誰が、何をすべきなのか。自分には、何が出来るのか―多くの問いを投げかけられるドキュメンタリーです。

☆資料館だより35号はこちら

(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)

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